衛生害虫(シラミ)
シラミについて
シラミ類は、人畜に寄生して吸血する昆虫で、日本では約40種が知られていますが、ヒトに寄生するものは、ヒトジラミ(コロモジラミ、アタマジラミ)とケジラミだけです。
戦後、国内では殺虫剤のDDTの散布により、姿が見られなくなった時期もありましたが、1980年頃から復活してきています。現在、問題となっているのは、路上生活者等の衣類を生活の場としているコロモジラミと、保育園児、幼稚園児、小学校低学年児童で流行しているアタマジラミです。
アタマジラミの生態
- 成虫は体長1.0~2.7ミリメートル程度で、褐色~灰色、幼虫は体長1.0ミリメートル前後で、成虫とよく似た形をしています。
- 幼虫から成虫まで雌雄を問わず吸血し、血液を栄養源としています。吸血は1日数回、ふ化直後から吸血を開始します。条件によりますが、血を吸わないと約7~72時間で死んでしまいます。
- 雌は1日に3~9個、一生の間に約100~200個の卵を頭皮(毛根付近)に産み付けます。卵は約1週間で幼虫、そして脱皮を繰り返して7~16日で成虫となり、寿命は1カ月~1カ月半です。
アタマジラミを発見したら?
- 効率よく駆除するため、可能であれば、できるだけ髪の毛を短くしましょう。
- 通常の散髪では、虫や卵が付いた毛髪をすべて取り除くことはできません(注1)。専用のシャンプーやパウダーを使用するなどの適切な対応を併せて行いましょう。
- 髪と髪が触れ合うことでうつります。保育所等で集団で昼寝をするときは、布団を離して敷きましょう。ただし、隔離をする必要はありません。
- 集団発生を防止するため、集団の場や家族内で、タオルやブラシ、寝具類を共用するのは避けましょう。
- 一旦駆除できても、対応が不十分な場合は家族内や集団生活の場で再びうつることがあり、終息に時間が掛かる場合があります。
- シラミは不潔だからうつるものではありません。誤解から、いじめの問題にならないよう、配慮しながら適切な対策を取ることが重要です。
注1:理容所・美容所は、駆除のための散髪を行う施設ではありません。駆除している期間内に理容所・美容所で散髪等をしてもらう際には、アタマジラミがいるかもしれないということを事前に伝えてあげるようにしてください。
詳しい資料と集団発生時の対処
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