つつが虫病について
感染経路
「オリエンティア・ツツガムシ(つつが虫病リケッチア)」という病原体を保有しているツツガムシの幼虫(ダニの一種)に吸着され、体内にその病原体が入った場合に発病します。人から人への感染はありません。
潜伏期間
5日から14日間
症状
全身倦怠感、食欲不振、頭痛、悪寒、発熱
発症して3日目から4日目頃に、胸や背中から腹部にかけて発疹が出ます。
吸着された部分はやがて水疱となり、10日程経過すると1センチメートル位の黒いかさぶたとなります。
治療
抗生物質(テトラサイクリン系)による適切な治療を行えば、比較的短期間で回復します。治療が遅れると肺炎や脳炎症状を引き起こす場合があるので、早期発見・早期治療が重要です。
受診時、皮膚にカサブタや腫れがある場合は必ず医師に診てもらいましょう。また、発病前の行動(山菜採り、河川敷でのレジャーなど)を伝えることも重要です。
予防方法
つつが虫病を防ぐワクチンはありません。
ツツガムシに取り付かれないようにする対策が最も有効です。山菜採り、レジャーなどで野山、河川敷への立ち入り、あるいは田畑での作業後は、次のことに注意しましょう。
- 田畑、野山、河川敷などでは、できるだけ素肌を出さない。
- 田畑、野山、河川敷から帰宅した時は早めに着替える。
- 着替えた衣服は室内に持ち込まず、すぐに洗濯をする。
注:衣服からはい出たツツガムシが取り付く恐れがあります。すぐに洗濯できない場合、衣服をビニール袋に入れて密閉しておきましょう。 - 田畑、野山、河川敷から帰宅した時には、速やかに入浴し、念入りに体を洗い流す。
注:ツツガムシは体に取り付いてから吸着するまでに6時間から10時間程度かかるとされています。吸着される前に取り除くことが有効です。 - ツツガムシの忌避効果がある虫よけスプレーの使用も有効です。
注:効果は塗布部分に限定されるため、上記1から4の行動に併せて上手に利用しましょう。
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秋田市保健所 健康管理課
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電話:018-827-5250(感染症・難病担当)
ファクス:018-883-1158
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