劇症型溶血性レンサ球菌感染症
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは
- 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、レンサ球菌による感染症です。
- レンサ球菌は、感染しても無症状のことも多く、ほとんどは咽頭炎や皮膚の感染症にとどまりますが、まれに通常は細菌が存在しない組織(血液、筋肉、肺など)にレンサ球菌が侵入し、急激に症状が進行する重篤な疾患となることがあり、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」と呼ばれています。
- 小児が多く感染するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは区別されます。
感染経路
- 感染経路は明らかになっていない部分が多いですが、傷口や粘膜から、通常は菌が存在しない血液、筋肉、脂肪組織にレンサ球菌が侵入することで症状を引き起こすと言われています。
症状
- 最初に手足の強い痛みや腫れが見られることが多く、続いて咽頭痛、発熱、悪寒、消化器症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢)、全身倦怠感、筋肉痛などが現れます。
- 発病から病状の進行が非常に急激で、発病後数十時間以内に筋肉や脂肪の炎症、呼吸障害、多臓器不全からショック状態になり、死に至る場合もあります。
- 疑わしい症状が現れた場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。
予防方法
- 感染経路は明らかになっていない部分が多いですが、うがいや手洗いなどの基本的な感染予防に努めましょう。
- 手足の傷口から感染する場合があるため、ケガをした際の傷口はよく洗って消毒する、汚れた手で傷口を触らないなど、清潔に保つことも大切です。
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